近所の猫
実家にいたころの話。自分のうちではペットは飼っていなかったが、近所に「ヒメちゃん」という猫がいて、うちの庭を自分の第二の住みかのようにしていた。
よく木に登って、小鳥をねらっているのを見かけたものだった。
結構、目鼻立ちがきりっとしていて、美猫なのだが、気位が高く、なかなか仲良くしてくれない。
かつてオスの野良猫に乱暴されて、足を怪我したことがあるらしくて、特にオスにはものすごい警戒心を見せ、目が合うと「フーッ」と威嚇してくる。こちらも同じように威嚇し返すと、ひょいっと塀の向こうに隠れる。でも時々まだいるのか確認して顔を覗かせる。
そうはいっても結構好奇心旺盛で、暮れに窓拭きをしていたところ、「あんた何やっとる?」みたいな表情でじーっと見ていた。
仲良くしてくれないくせに、よく道端で出会わせる。そのたびに威嚇してくるが、こちらも威嚇し返すので、逃げて行ってしまう。
でもよく見ると、結構太っている。
そう思いながら見ていると「フーッ(訳:どこ見てんのよー)」と威嚇してきた。
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