アキコさん

 

(写真は犀川のほとり)
 

お盆は、あの世とこの世との境界線が、あいまいになるシーズンのようです。そんな夜にお送りする小噺。

 

1999年7の月。。。私は、金沢で、新店舗のCD売り場担当の立ち上げ責任者として、開店準備に従事しておりました。
開店後は、そのまま副店長として勤務していました。

 

その店はCD売り場、楽器売り場と音楽教室・貸しスタジオという構成の複合店で、その音楽教室に、アキコさんという、アルバイトながら主力級のスタッフがおりまして、彼女は、ものすごく頭の回転が速く、そして、ものすごくわがままで、当時の店長は非常に手を焼いておりました。
私も、さんざん毒を吐かれた記憶がございますw

 

時は流れ、2001年。私は福井に異動となり、またもや新店舗立ち上げの、こんどは店長として業務に忙殺されておりました。
その一方、風の便りで、アキコさんは、なにか重病で入院しているとの報を受けておりました。
そんな、ある夏の夜。
夢で、枕元にアキコさんが現れました。
「やまもとふくてんちょ!」
「はい?」
「いろいろ、ご迷惑をおかけしました。」
「え?あ、そーっスか。」
そして、彼女はぺこりと頭を下げた後、くるりと踵を返して、数歩歩いた後、フッと消えて。。。
そこで夢から覚めました。

 

それから、そんな不思議な夢をみた、ちょうどその日に、アキコさんは亡くなったと聞きました。。。。
ひょっとして彼女は最期の挨拶に来たのでしょうか?
いいえ、
偶然に決まっています。
偶然に決まっています。
偶然に決まっています。。。。